エコキュートは、ヒートポンプ技術を利用して空気熱でお湯を沸かす電子機器です。
ですから、ガス給湯器よりも安全に利用する事ができますし、また、環境にも優しく電気料金プランによって夜間電力を利用するようにすると、電気代も安く抑える事ができるのです。
近年、オール電化住宅も増えてきました。
従って、エコキュートの普及率も年々高くなっていっています。
そこで、何が優れているのかや、逆に何がダメなのかなどの注意点を知っておくと、もっと賢く利用できる事に繋がるでしょう。
今回は、エコキュートのメリットデメリットなどについてわかりやすく徹底解説していますので、ご紹介していきます。
Contents
エコキュートのデメリット
まず、エコキュートの本体・設置工事費用などは、結構、高額になりますので、金銭的に余裕が無い方は安易に利用するのはおすすめしません。
確かに、ガスに給湯器よりも安全・お得に利用することができるのですが、デメリットもあります。
従って、エコキュートを購入する時は、良い点と悪い点のどちらも吟味して、慎重に決める事が大切です。
ただし、各家庭によってエコキュートの利用方法や生活環境に違いがありますから、メリットがデメリットになったり、また逆のケースもあるでしょう。
ですので、それぞれの生活スタイルに合った条件を考えてオール電化住宅にしたり、エコキュートの導入をされてください。
ガス給湯器より高い
エコキュートの場合、どうしてもガス給湯器よりも設置する部品や付属品が多くなりますので、その分費用がかかります。
ですから、節約効果が高いエコキュートを導入しても、本体や設置工事費用を回収できるまでには長い年月がかかるでしょう。
ですが、一度、ご自宅に設置すると耐用年数は約10年間が目安になりますので、長く活躍してくれる事になります。
ですので、エコキュートを寿命まで使用し続ける事ができれば、元手を回収できるどころか、それ以降はプラスになりますから、節約効果も高いと言えるのではないでしょうか。
お湯切れする可能性がある
エコキュートと、ガス給湯器を比較するとエコキュートは水圧が引くので、例えばご自宅の2階ではシャワーの勢いが弱くなったり、キッチン・浴室の同時利用ができなかったりするお湯切れのデメリットがあるでしょう。
また、貯湯タンクユニットを屋外に設置する事になりますので、約タタミ1畳分のスペースが必要になります。
そして、貯湯タンクユニット内に貯まった分しかお湯は使えませんので、入浴中にタンク内のお湯が無くなればお湯切れしてしまう事もあります。
エコキュートを設置したご家庭では、毎日、どのくらいのお湯を使用するのか各家庭ごとに目安があると思いますから、日常ではあまりお湯切れを起こすというケースは少ないのではないでしょうか。
しかし、友達や親族などが自宅に泊まりに来たときなどは、いつもよりも使用するお湯の量が増えてしまう事もあるのでお湯切れが発生しやすいのです。
飲料として使えない
基本的には、エコキュートの貯湯タンクユニット内のお湯は飲料として使えません。
なぜなら、タンク内に貯められたお湯は水道配管からの水が貯められており、煮沸消毒した直後は雑菌やウイルスなどが繁殖しにくい状況ですが、しばらく放置してしまうと雑菌・ウイルスなどが繁殖しやすくなります。
水道水は、塩素消毒などである程度浄化されてはいますが、それでも雑菌・ウイルスなどが100%いないというわけではありません。
また、エコキュートは、一度水を温めているので、カルキが抜けてしまい安全とはいえないので、飲料水としては適していないのです。
多くのエコキュートメーカー側も、貯湯タンクユニット内に貯められたお湯を飲む行為は推奨していないので注意しましょう。
エコキュートのメリット
エコキュートは、電気の力と自然のエネルギーの両方をバランス良く使用した電気製品ですので、環境にも優しく、電気代もオール電化設備にする事で、さらにお得に節約できるメリットがあります。
それだけではありません。
エコキュートには、他にも様々な良い点がたくさんあります。
ですが、販売されているほとんどの商品には、必ずデメリットも存在します。
悪い点が、一つも見当たらない製品はどこか胡散臭く感じませんか?
ですので、エコキュートのデメリットも合わせてご紹介しています。
使い方次第では、悪い点は何ら影響がない場合も多いですから、メリットの方が多いと感じたら迷わずに購入する事をおすすめします。
タンクのお湯が使える
エコキュートは、夜間に沸かした熱湯を貯湯タンクユニットに貯めて、水で適温に薄めて利用する事ができます。
ですので、通常、貯湯タンクユニット内には常にお湯が貯まっている状態を作り出す事ができるので、何か緊急時や断水時には、その貯まったお湯を利用する事ができます。
あまり、飲料用には適してはいませんが、それ以外なら災害時に重宝されるのではないでしょうか。
あらかじめ、貯湯タンクユニットには非常用水栓が備え付けられていますから、バケツや入れ物を使ってお湯を取り出す事ができます。
使い方によっては電気代を抑えることができる
エコキュートの一番大きなメリットは、ガス給湯器と比較してかなり光熱費を抑える事ができる点です。
つまり、エコキュートの場合は電気代ですね。
少ない電力でお湯を温めることができますから、ガス給湯器・電気温水器と比較すると省エネ効果がとても高いです。
ただし、契約するエコキュートの電気料金プランに気をつけなければいけません。
最も、お得に利用する方法は深夜電力を使用したプランに加入することなのですが、日中に多くの電力を使用してしまうと、夜間に使用するよりも電気代が割高になるので使い方に注意しましょう。
環境にやさしい
そして、何度もお伝えしてきましたように、エコキュートは電気を使用していますから環境に有害なガスを発生させたり、地球を汚す事がないのでとてもエコなんです。
ですので、今後もエコキュートは普及していくでしょう。
エコキュートのメリットを最大限活かすためには
エコキュートのメリット・デメリットを主にご紹介してきました。
ですが、思いの外良い点の方に共感された方が多かったのではないでしょうか。
そして、さらにメリットを最大限に活かすためには以下のような事を意識してみましょう。
電気プランを変更する
エコキュートを利用した場合、おおよそガスを使用した場合よりも年間で数万円も節約する事ができると言われています。
また、さらに電気料金プランを電気代が安い深夜電力に変更する事で、夜の電気代が安いうちに貯湯タンクユニット内にお湯を貯める事ができるので、日中はその貯まったお湯を使用する事ができます。
エコキュートは、初期費用は高いと感じる方も多いでしょうが、長く使用し続ける事を考えたら節約効果が高いです。
夜間に電気を消費するようにする
電気料金プランを、深夜電力プランにすることで夜間に電気を消費するようにすると、電気代を安く抑える事ができます。
ですから、深夜電力プランの契約をしたら、なるべく夜間に電力を使うようにしましょう。
真冬は高温足し湯でカバーする
春夏秋冬の季節の中で、特に電気代が高くなる時期は外気温が下がって寒くなる冬の季節です。
ですので、真冬はエコキュートの電気代も高くなりがちです。
また、お風呂のお湯も冷めやすくなりますから、高温足し湯で温め直してあげる事が大切です。
エコキュートのメリットのまとめ
エコキュートは、初期費用が高額なことが大きなデメリットと言えます。
しかし、耐用年数が約10年間が平均ですから、長く使用し続ける事ができる家庭はエコ&光熱費を安く抑える事ができるというのが大きなメリットになります。
ですから、長く愛用できれば電気代をお得に節約できますから、初期費用が高いというのはデメリットにならなくなりますよね。
このように各家庭のライフスタイルによって、悪い点が良い点に変わる事もあるので、よく検討して購入するようにしましょう。